低テストステロン(性腺機能不全)による勃起不全(ED)

by Alex Shteynshlyuger MD


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New York Urology Specialistsの委員会認定医は、低テストステロンと勃起不全の治療を専門とするニューヨーク市の泌尿器科医です。 


低テストステロンとは?

性腺機能不全もしくは低テストステロン値は、体内で通常の生理的・性的機能を働かすのに十分な性ホルモンを体が作り出さない時に起こります。男性の場合、男性ホルモンであるテストステロンが低値になることで性腺機能不全になります。これは、男性における不妊症や発生上の問題、その他多くの症状につながる可能性があります。性腺機能不全はテストステロン値とエストロゲン値のバランスが崩れることによっても起こり得ます。

男性における低テストステロン値の兆候と症状

Low T Treatment in NYC

低テストステロンとED治療

性腺機能不全は人によって様々な症状を引き起こしかねます。胎児期の性腺機能不全は、女性のような生殖器形成や未発達の男性生殖器形成につながり得ます。

小児期にテストステロンが少なかったり無かったりすると、第二次性徴が妨げられ、筋肉量が少ない、ひょろりとした背丈、虚弱な骨格、陰茎が成長しない、陰毛が生えない、高い声といった形でその影響が現れます。

成人においては、低テストステロン値は不妊症、乳房の発達(女性化乳房)、リビドー消失勃起不全を引き起こしかねます。筋肉量の低下や骨密度の低下も起こるかもしれません。倦怠感や体力の低下も、低テストステロン値やその他多くの原因によって起こり得ます。

性腺機能不全と勃起不全

性腺機能不全は勃起不全の原因になる可能性があります。これは男性のインポテンスのとても重要な原因です。テストステロン値が低いことも低リビドー、つまり性的欲求の低下につながり得ます。

性腺機能不全による勃起不全の治療

低テストステロン値に起因する勃起不全を治療するためには、性腺機能不全を治療する必要があります。それに加え、バイアグラ(Viagra)やシアリス(Cialis)などの薬剤による勃起不全の治療も始めることができます。多くの場合、低テストステロン値に対する治療で勃起不全が改善、回復します。人によっては、勃起不全に対する治療と低テストステロン値に対する治療の両方が必要なこともあります。

胎児期の先天性性腺機能不全は治療することができません(これはかなりレアなケースです)。

小児期もしくは成人になって起こる性腺機能不全は、原因を発見すること、もしくはホルモン補充療法によって、とても効果的に治療することができます。

低テストステロン値の診断は血液検査に基づいて行われます。早朝に血液検査をすると最も正確な結果が得られるので、早朝の血液検査が推奨されます。もし低テストステロン値が認められたら、結果を確認するためにもう一度検査を行う必要があります。テストステロン値は朝が最も高く、夜が最も低くなり、1日の間に変動します。また、日によっても変化します。そのため、低値であった場合には、本当に低いのかどうかを確かめるために再検査が必要なのです。

続発性性腺機能不全の場合、治療の目標は、下垂体の異常を是正すること、また、精巣がテストステロンを作り出すように誘導する下垂体ホルモンを補充することになります。

原発性性腺機能不全の場合(例:精巣機能不全)、治療の目標は、体内へのテストステロン補充になります。テストステロン補充療法は、勃起不全や、成人の低テストステロンに関連するその他多くの症状の治療に役立ちます。若い男児においては、テストステロン補充療法によって通常の第二次性徴が起こり、将来、不妊症になるのを防ぎます。テストステロン補充療法は、注射、パッチ、ジェル、ガム、または経口錠のいずれかの形で行われます。

子作りを考えている男性においては、精巣の機能が抑制されてしまうのを防ぐため、テストステロン補充治療(TRT)を行うと同時に特別な処置が必要です。

通常、注射は安全性も有効性もあり、投与は筋肉内注射という形で行われます。多くの場合、2週間に1回の注射が普通の血液レベルに対して必要です。

パッチもしくはジェルによるテストステロン補充治療は、背中、太もも、腹部、もしくは腕に1日1回行われます。

生殖年齢の男性においては、テストステロン補充治療は不妊症につながることもあります。そのような男性は、テストステロンの補充の代わりにテストステロン分泌を促進する薬剤を服用するのがより良い選択肢です。

性腺機能不全の男性におけるEDの生物学的解説

テストステロンは精巣のライディッヒ細胞から分泌される男性ホルモンです。テストステロン合成は脳下垂体で作られる黄体ホルモン(LH)によってコントロールされています。LHは、卵胞刺激ホルモン(FSH)とともに脳下垂体前葉から分泌されます。FSHはテストステロン分泌だけでなく、精子の成熟管理の役割も担っており、テストステロンは胎児期の男性生殖器の発達の役割を担っています。出生後は、体毛の変化、声変わり、男性生殖器の成長などを含む第二次性徴に、テストステロンが大きな役割を果たします。その後の過程では、テストステロンはリビドー(性欲)の維持に働き、性生活での大きな役割を持ちます。

性腺機能不全は原発性か続発性の可能性があります。原発性性腺機能不全は、通常、変異によるテストステロンの合成欠陥かテストステロン受容体非感受性のために起こります。自己免疫疾患、感染症、腫瘍、手術、放射線、クラインフェルター症候群のような先天性疾患が原因になり得ます。

続発性性腺機能不全は、テストステロン生合成の仕組みには損傷が無いけれども、テストステロン分泌のための刺激に欠陥があり、この欠陥がFSHやLHの分泌量減少に関連していることがよくあります。この問題は、視床下部、もしくはより多くの場合、脳下垂体に原因がある可能性があります。続発性性腺機能不全の原因には、外傷、腫瘍、感染症、遺伝性の原因、栄養障害などがあります。

性腺機能不全は出生時に発症することもあり、その場合は先天性性腺機能不全と呼ばれます。先天性性腺機能不全は発達障害によるもの、もしくは生合成の仕組みの遺伝子変異によるものである可能性があります。後天性性腺機能不全は、出生後、通常成人になってから発症するもので、視床下部や脳下垂体の病態、もしくは精巣機能不全が原因である可能性があります。その他の治療可能な原発性性腺機能不全の原因には陰嚢静脈瘤があります。

もっと知りたい方へ:

知っておくべきこと:

 


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